はじめに
新NISAが2024年に開始されてから資産形成に興味を持ち始めた方はさらに増えたのではないでしょうか。
投資信託や個別株など様々な資産形成があると思いますが、
個別株を検討した場合、購入する際にどんな銘柄を選べばいいか迷ってしまう方も多いと思います。
私が個別株を選ぶときにどのような銘柄を中心に選んでいるかですが、
まずは累進高配当であることを重視すれば安定した資産形成ができる可能性が高いのではと思います。
日経累進高配当株指数とは
「日経累進高配当株指数」の主な特徴は、国内証券取引所の全上場銘柄が対象であり、実績ベースで減配せず増配か配当維持(累進配当)を10年以上続ける銘柄のうち、日経の予想配当に基づく配当利回りが高い順に30銘柄で構成されます。
年1回定期見直しが実施され、毎年6月末に入れ替えが行われます。
両指数とも2023年6月30日に開始されました。
上場企業の間では長期的に減配をせずに増配か配当を維持する「累進配当」を実施する企業が増加していて、
投資家は配当利回りの高さを重視する傾向が強まっており、それらの観点を踏まえた指数が開発されたそうです。
現在の構成銘柄とは(2025年9月現在)
コード | 銘柄名 | 配当利回り | 累進配当回数 |
---|---|---|---|
1719 | 安藤・間 | 4.60 | 13回 |
1870 | 矢作建設工業 | 3.93 | 12回 |
1928 | 積水ハウス | 4.20 | 13回 |
3291 | 飯田グループHD | 4.15 | 11回 |
3431 | 宮地エンジニアリングG | 4.58 | 11回 |
3861 | 王子HD | 4.32 | 16回 |
4041 | 日本曹達 | 4.06 | 14回 |
4042 | 東ソー | 4.26 | 16回 |
4182 | 三菱瓦斯化学 | 3.57 | 15回 |
4183 | 三井化学 | 3.98 | 11回 |
4205 | 日本ゼオン | 4.18 | 15回 |
4208 | UBE | 4.56 | 16回 |
4272 | 日本化薬 | 4.15 | 45回 |
4502 | 武田薬品工業 | 4.44 | 43回 |
4503 | アステラス製薬 | 4.62 | 26回 |
4521 | 科研製薬 | 4.88 | 29回 |
4528 | 小野薬品工業 | 4.62 | 16回 |
5020 | ENEOSHD | 3.32 | 14回 |
5201 | AGC | 4.44 | 11回 |
5938 | LIXIL | 4.56 | 27回 |
7313 | テイ・エステック | 4.70 | 15回 |
7956 | ピジョン | 4.15 | 17回 |
8130 | サンゲツ | 4.91 | 11回 |
8252 | 丸井G | 3.94 | 15回 |
8309 | 三井住友トラストHD | 3.76 | 16回 |
8439 | 東京センチュリー | 3.52 | 21回 |
8473 | SBIHD | 2.57 | 13回 |
8593 | 三菱HCキャピタル | 3.62 | 33回 |
8725 | MS&AD | 4.46 | 16回 |
9364 | 上組 | 4.06 | 17回 |
2025年に入れ替えられた銘柄
6月13日に定期入れ替えが行われ、新たに以下の銘柄が採用されました。
- 積水ハウス
- 飯田グループホールディングス
- 王子ホールディングス
- 三菱瓦斯化学
- 三井化学
- 日本ゼオン
- 日本化薬
- 科研製薬
- 小野薬品
- ENEOSホールディングス
- AGC
- 東京センチュリー
- 上組
一方で、除外された銘柄は以下の通りです。
- 大林組
- エクシオグループ
- システナ
- 住友精化
- フルキャストホールディングス
- イーグル工業
- IDEC
- 極東開発工業
- 三菱オブリ
- 日本エスコン
- 日新
- ナガセ
なぜ累進配当がいいのか
保有する株の実質的な配当利回り(実質配当利回り)は、「年間配当金÷株価(購入時)×100(%)」となります。
例えば、以下の株を購入したとします。
株価:3000円 配当金:60円 配当利回り:2%
現時点では以下の状態になったとします。
株価:4000円 配当金:100円 配当利回り:2.5%
現時点でこの株を購入する人にとって、配当利回りは2.5%ですが、
自分自身にとっては「100円÷3000円×100=3.3%」になります。
つまり、保有している銘柄が連続増配することによって実質的な配当利回りもどんどんアップしていくのです!
まとめ
日経累進高配当株指数の30銘柄の中から業績や、現在のチャートなどを加味して選ぶのが良いと思います。
どなたかの参考になればと思います。